12月初めから1月初めにかけて期間限定で販売されるグラコロは、冬の人気メニューとしてどのように変化してきたのでしょうか。
過去に提供されたグラコロやそれに関連するサイドメニューを振り返りながら、グラコロの歴代バリエーションについて掘り下げていきましょう。
グラコロの歴代メニュー
グラコロの各種類や価格、関連するサイドメニューにスポットを当てて、その歴史を詳しく振り返っていきます。
グラタンコロッケバーガー(グラコロ)
クリーミーなホワイトソースとえびやマカロニが入ったサクサクで中はとろっとしたコロッケ、シャキシャキのキャベツを柔らかい蒸しバンズで挟んだ「グラコロ」は、冬の定番アイテムとして外せません。
このバーガーは1993年に「グラタンコロッケバーガー」としてデビューし、2007年からは「グラコロ」という略称で商品名が定着しました。
もともとは「月見バーガー」の2年後の1993年に登場し、初めての販売は4月でした。
しかし1995年に消費者の要望に応えて冬季限定での再販が決定し、以後「冬の定番」として定着していきました。
チーズグラコロ
通常のグラコロにスライスチーズを追加した「チーズグラコロ」が登場しました。
具体的な発売開始年は不確かですが、2007年から2011年の間に、従来のグラコロと一緒に販売されていました。
価格は2007年にグラコロが単品で250円から270円、チーズグラコロが270円から290円で設定されていました。
2008年からはグラコロが300円から310円、チーズグラコロが310円から320円に調整されました(すべて税込価格です)。
この時期、グラコロシリーズは10月初めから11月、または11月から12月初旬にかけて販売されることが多かったです。
トマトクリームグラコロ
2012年、グラコロとチーズグラコロに新たに加わったのは、その年だけの限定商品「トマトクリームグラコロ」でした。
このバージョンは11月25日から12月中旬まで販売され、単品価格は330円から340円でした(税込)。
トマトクリームグラコロは、ソテーされた玉ねぎとハーブが加えられたトマトソースが特徴で、一風変わった深い味わいが特徴です。
デミチーズグラコロ
「チーズグラコロ」の後継商品として、2012年から2015年にかけて「デミチーズグラコロ(単品310円から400円・税込)」が販売されました。
この商品は「グラコロ(単品290円から370円・税込)」と一緒に販売となり、ビーフの旨味が凝縮されたデミグラスソースと濃厚なチェダーチーズの組み合わせにより、より豊かな味わいのグラコロとなっています。
これまでのグラコロは、主に10月後半から12月中旬までの約1か月間販売されるのが通例でしたが、2015年からは販売期間が12月15日から翌年1月中旬までとされ、現在の販売スケジュールに似た形での提供に変更されました。
超グラコロと超デミチーズグラコロ
1993年の初登場から23年後の2016年、グラコロが大規模なリニューアルを行いました。
従来の「グラコロ」と「デミチーズグラコロ」がより一層豊かな風味へと進化し、「超グラコロ(単品340円・税込)」と「超デミチーズグラコロ(単品370円・税込)」として新たに発売されました。
新しくなった「超グラコロ」は、バターの香りが漂うバンズ、見た目の丸み、柔らかな食感、サクサクのコロッケ、シャキシャキのキャベツを特徴としており、視覚、嗅覚、触感、聴覚、味覚の五感に訴える設計が施されています。
これにより、以前のグラコロの美味しさを「超える」体験が実現しました。
さらにソースも見直され、より豊かな卵黄の風味を感じられる濃厚なたまごソースと、スパイスが効いたコロッケソースが用意されています。
価格は2015年と同様、グラコロは税込みで単品340円に設定されています。
リニューアルした商品は、12月14日から翌年1月初旬までの期間限定で販売されました。
加えて、新しいサイドメニューも登場しました。
「シャカシャカポテト トマトクリーム(ポテト単品価格+30円・税込)」で、グラコロと合わせて新しい味わいを楽しむことができます。
熟グラコロビーフシチュー
2017年、人気商品「超グラコロ(単品340円・税込)」に加えて、新しいメニュー「熟グラコロビーフシチュー(単品390円・税込)」が導入されました。
この製品は、ビーフシチューソースの深い味わいと、クリーミーなチェダーチーズが組み合わさり、豊かでリッチな風味を実現しています。
グラタンとビーフシチューの絶妙なハーモニーが、寒い季節に温かい一皿を提供します。
販売期間は前年と同じく12月13日から翌年1月上旬までで、この年からグラコロは「朝マック」でも提供開始されています。
この熟グラコロビーフシチューが限定発売されて以降、毎年異なる限定版グラコロが登場しています。
濃グラコロチーズフォンデュ
2017年には、人気商品「超グラコロ(単品340円・税込)」と、新メニュー「濃グラコロチーズフォンデュ(単品390円・税込)」が販売されました。
この限定メニューは、パルメザンチーズとベーコンに隠し味を加えた、濃厚なチーズフォンデュ風ソースが特徴で、従来の茶色いソースとは異なる新鮮な白いソースが目を引きます。
また、2017年からは、12月5日から翌年1月上旬までと少し早めの販売となりました。
ビーフデミチーズグラコロ
2018年、さらに豊かな味わいを求めて「グラコロ(単品340円・税込)」がリニューアル。
そして「ビーフデミグラコロ(単品390円・税込)」が限定商品として新たに加わりました。
グラコロのアップグレードでは、たまごソースが卵黄の豊かな風味を増し、コロッケソースのスパイスが強化されています。
また、バンズにはより多くのバターが使用され、全体的にリッチな味わいに仕上がりました。
ビーフデミグラソースとチェダーチーズの追加により、以前の「デミチーズグラコロ」を上回る豪華さを実現しています。
コク旨ビーフシチューグラコロ
2020年には「コク旨ビーフシチューグラコロ(単品390円・税込)」が登場し、12月2日から2021年1月上旬までの限定期間中に販売されました。
このメニューは、以前の「熟グラコロビーフシチュー」のコンセプトを引き継ぎつつ、デミグラスソースに深いコクと旨味をプラス。
マスタードを加えることで味にアクセントをつけています。
バンズはバター風味が際立つふんわりとした蒸しバンズで、新鮮なキャベツとともに提供されています。
コク旨アンガスビーフボロネーゼグラコロ
2021年、新たに「アンガスビーフボロネーゼグラコロ(単品390円・税込)」がメニューに加わり、12月1日から2022年1月上旬までの期間限定で提供されました。
「グラコロ」と同時に販売され、クリーミーなホワイトソースのグラタンコロッケに、粗挽きアンガスビーフやトマトを使ったボロネーゼソースが特徴です。
前年の「濃厚ビーフシチューグラコロ」とは似ていますが、トマトの風味と挽肉の使用が新しい味わいの特徴です。
ふわとろたまご濃厚デミグラコロ
2022年11月、新たなグラコロ「ふわとろたまご濃厚デミグラコロ(単品420円・税込)」が登場しました。
これは、「グラコロ(単品370円・税込)」と共に、11月30日から2021年1月上旬までの期間限定で提供されました。
この新作グラコロは、クリーミーなホワイトソースにエビとマカロニを加えたグラタンコロッケ、ふんわりとしたスクランブルエッグ風たまご、そしてトリュフ風味のビーフデミソースが融合した一品です。
まとめ
グラコロが1993年に市場に登場して以来、初期には冬季限定ではなかったという事実は、多くのファンにとって意外かもしれません。
過去の限定版グラコロを振り返ると、デミグラスソースやビーフシチューソースなどの茶色いソースを使用したものが多く見られますが、トマトクリームやチーズフォンデュといった異なるアプローチを採用したものも存在します。
2018年から2021年にかけては、これらの茶色いソースを用いたグラコロが再び主流となっています。
一方で、月見バーガーなどと比較すると、グラコロにはそれほど多くのサイドメニューが提供されていないのが現状です。