「広」という漢字は、日常生活で多岐にわたり使用されています。
「広」には「廣」という旧字体も存在します。
また、「まだれ(广)に黄」という形もあり、これは「廣」と同一の漢字として扱われています。
さらに、旧字体には「がんだれ(厂)に黄」もありますが、これは異体字(形は違うけれど意味と読みが同じ漢字)に分類されます。
「広」の旧字や異体字をパソコン等で入力したい場合は、以下の方法がありますよ。
- 「広」や「廣」は、キーボードで「ひろ」と打って変換すると出てきます
- 「まだれに黄」は「廣」のフォントを変更することで表示できます
- 「がんだれに黄」は、文字コード「2a813」を入力後、「F5」キーを押すと表示できます
この記事では、「広」の旧字体の「まだれに黄」と、異体字の「がんだれに黄」を、PCでどのように表示するか詳しくご紹介します。
「広」を、旧字の「まだれに黄」で表示する方法
「広」の旧字の「廣」と、「まだれ(广)に黄」は、パソコン上で同一の漢字として扱われています。
(ちなみに、この「廣」の中の「黄」に似た文字は、「黄」の旧字体です)
そのため「廣」のフォントを変えれば、「まだれに黄」が表示できます。
手順としては、まず「広」の旧字体である「廣」を表示します。
キーボードで「ひろ」と入力し、変換すると「廣」が変換候補に出てくるはずです。
例えば、Wordでは、以下のフォントで「まだれに黄」を表示できました。
- Microsoft YaHei
- Microsoft YaHei Light
- Microsoft YaHei UI
- Microsoft YaHei UI Light
- NSimSun
- SimSun
使うソフトなどでもフォントが違うので、いろんなフォントを試してみるとよいでしょう。
「広」を、異体字の「がんだれに黄」で表示する方法
続いて「広」の異体字である「がんだれ(厂)に黄」をどう表示するかについて解説します。
(異体字とは、形は違うけれど読みも意味も同じ漢字のことです)
先ほどの「まだれに黄」は、「廣」のフォント変更で表示できました。
しかし「がんだれに黄」は「廣」と異なる漢字として扱われるため、この方法では表示できません。
この異体字を表示するためには「文字コード」を使用します。
文字コードを使用した表示方法
各文字には「文字コード」が割り当てられています。
「がんだれに黄」には「2a813」というコードが割り当てられています。
例えば、Microsoft WordやExcelでこの文字を表示するには、「2a813」と入力し、その後にキーボードの「F5」キーを押しましょう。
すると「がんだれに黄」が表示できるはずです。
ポイントは「2a813」と入力した後に、Enterキーを押さずに「F5」キーを押すことです。
また、「直接入力」の場合は変換できないので、変換ができる状態で文字を入力してくださいね。
ローマ字入力設定の場合は、「全角ひらがな」「全角カタカナ」「半角カタカナ」など、変換さえできれば何で入力しても大丈夫です。
例として「全角ひらがな」で「2a813」と入力すると「2あ813」となりますが、「F5」を押すと、「がんだれに黄」の文字が表示されることでしょう。
よく使うなら単語登録が便利
「広」の異体字「がんだれに黄」を頻繁に使用する場合は、これを単語登録しておくと便利です。
ユーザー辞書に登録しましょう。
登録しておけば、変換候補として上位に表示されるようになるので、入力が楽になりますよ。
登録手順
- パソコンの右下のタスクバーにある「あ」または「A」のマークを右クリック
- 出てくるメニューから「単語の登録」を選択
- 表示されるダイアログボックスの「単語(D)」欄に、「がんだれに黄」の文字を入力します。「2a813」「F5」で入力しても、既に表示した文字をコピー&ペーストしてもいいです
- 「よみ(R)」欄には、その漢字の読みを入力します。「ひろ」と入力するとよいでしょう
- 「登録(A)」ボタンをクリックすると、単語の登録が完了します
- たとえば、手順4で「ひろ」と登録した場合、いつものように「ひろ」と入力すると、変換リストに「がんだれに黄」の文字が表示されるようになります
「広」の旧字の「廣」は、名前に使える
旧字の「廣」は、「広」が常用漢字に使われるようになってからも、名前に使える感じです(人名用漢字)。
例えば「広瀬」や「広田」といった名字が、「廣瀬」「廣田」のように旧字体で表記されることがあります。
廣輝(こうき、ひろき)のように、子どもの名前に使うこともできます。
広(廣)の読み方
- コウ
- ひろ…ひろ(い)、ひろ(まる)、ひろ(める)、ひろ(がる)、ひろ(げる)
まとめ
「広」の旧字体と異体字を、パソコンで表示する手順について説明しました。
- 「広」と、旧字の「廣」は、「ひろ」と打って変換すれば、候補に出てきます
- 「まだれに黄」は、「広」の旧字体「廣」と同じ字という扱いなので、フォントの変更(SimSunなど)により表示が可能です
- 「広」の異体字「がんだれに黄」を表示するには、文字コードを利用します。「2a813」を入力し、その後キーボードの「F5」キーを押すだけです