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アナザースカイとは?その意味と、言葉を生んだテレビ番組について

飛行機から見た景色 暮らし

「アナザースカイ」とは「第二の故郷」という意味です。

「another sky」を直訳すると「別の空」「もう一つの空」となりますが、英語圏で普通には使われない表現です。

元々「アナザースカイ」はテレビ番組名であり、この番組から広まった言葉です(現在のタイトルはGoogle Pixel presents ANOTHER SKY)。

日本テレビで土曜夜11時から放送しています。

最後の決めゼリフ「ここが私のアナザースカイ」でもお馴染みです。

この記事では、「アナザースカイ」という言葉の意味や背景、言葉を生んだ番組について解説するとともに、あなた自身のアナザースカイを見つけるヒントもご紹介していきます。

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アナザースカイとはどういう意味?

アナザースカイと聞くと、多くの人がテレビ番組「アナザースカイ」を思い浮かべるでしょう。

番組の締めくくりの「ここが私のアナザースカイ」というセリフも印象的です。

「アナザースカイ」の意味は「第二の故郷」です。

自分にとって特別な場所、ということから「憧れの場所」「新天地」といった意味で使うこともあるようです。

「アナザースカイ」は、日本で独自に発展したカタカナ英語として、自分にとって特別な場所や、第二の故郷を表現するときに使われます。

テレビ番組「アナザースカイ」の影響で、この言葉を聞くと「自分にとって特別で大切な場所」というイメージがすぐに思い浮かぶようになりました。

つまり、英語にはない表現ながら、番組を通じて日本独自の意味や感覚が定着した言葉と言えます。

英語圏では一般的な表現ではない

「アナザースカイ」は、英語で書くと「another sky」となり、「another」は「別の」「もう一つの」という意味、そして「sky」は「空」という意味です。

直訳すると「別の空」や「もう一つの空」となります。

しかし、この英語のフレーズを直訳してみても、すぐには意味がつかめないかもしれませんし、実際には英語圏で普通には使われない表現です(詩的な表現としてなら使われることがあるかもしれません)。

海外で「another sky」と言うと「それは一体何?」と聞かれるでしょう。

 

ちなみに、英語で第二の故郷は「one’s second home」です。

(例)私の第二の故郷:my second home

日本で使われている「アナザースカイ」のような意味をもつ英語表現については、後ほど詳しく解説します。

「アナザースカイ」という言葉が広まった背景

お伝えしたように、日本で「アナザースカイ」という言葉が広まった背景には、日本テレビの同名番組の存在があります。

この番組では、ゲストが“自分にとって特別な場所”を訪れ、その地での体験を通して人生を振り返り、転機や学びを語ります。

放送を重ねるごとに、視聴者もまた「自分にとってのアナザースカイはどこだろう」と考えるようになり、“アナザースカイ=心の第二の故郷”という概念が浸透していきました。

この言葉が単なるテレビタイトルを超え、人々の感情に根付いた理由は、「自分を変えた場所」「自分を見つめ直した空」を心の中に持っている、または、そのような場所を探したいと思っている人が多いからでしょう。

アナザースカイの使い方

アナザースカイという言葉を使うなら、自分にとって第二の故郷といえる場所や、憧れの場所を思い浮かべるとよいでしょう。

いくつか例を挙げます。

  • 私の人生において大きな転機となったのは、アナザースカイと呼べるスペインでの経験でした。
  • 私にとって仕事で10年過ごしたオーストラリアは、心からアナザースカイと呼べる大切な場所です。
  • 初めて一人で訪れたニューヨークの街角は、私の人生を変えたアナザースカイです。
  • いつも同じ場所で過ごしてきた私には、アナザースカイと呼べる特別な場所がまだありません。
  • 現在の生活から一歩踏み出し、自分だけのアナザースカイを見つけるために旅に出たい。

SNSでの使い方

投稿に、ハッシュタグ「#アナザースカイ」「#ここが私のアナザースカイ」「#AnotherSky」を使うとよいでしょう。

さらに、写真や思い出の説明を添えると、より多くの人に伝わりやすくなり、共感を呼ぶ投稿になるでしょう。

自分の感情や体験を少し加えるだけで、投稿の印象が深まります。

アナザースカイはどんな番組?

続いて、アナザースカイという言葉の元となったテレビ番組について解説します。

現在のタイトルは「Google Pixel presents ANOTHER SKY」です(土曜夜11時放送)。

日本テレビの長寿番組で、2008年10月10日から始まり、何度か中断を挟みながら現在も放送が続いています。

もともとは「アナザースカイ」というタイトルでした。

MCについて

開始当初からMC(進行役)は今田耕司さんが務めています。

パートナーのMCが定期的に変わっていくというスタイルで、現在は、堀田真由さんが務めています(2025年10月~)。

テーマ「夢の数だけ空がある」

「Google Pixel presents ANOTHER SKY」は「夢の数だけ空がある」というテーマを掲げ、ゲストが自身にゆかりのある国内外の場所を訪れるドキュメンタリースタイルの番組です。

それぞれの地域とのつながりや、ゲスト自身の人生観や仕事観にスポットを当てています。

スタジオでは、ロケ映像を基に、ゲストのさらに深い個人的なエピソードや裏話を引き出す時間も設けられています。

 

これまで、数百人におよぶ著名人やアーティストが出演し、それぞれの人生を変えた地を紹介してきました。

国内の様々な様々な場所のほか、ロンドン、ニューヨーク、パリ、バリ島など、多彩な舞台が登場し、その土地の風景や文化を通して、ゲストの内面が描かれます。

その描写は単なる旅の記録ではなく、過去と現在、夢と現実をつなぐ人間ドラマでもあります。

ゲストがその地を歩く姿や語る言葉には、成功の裏にある葛藤、支えてくれた人々への感謝、そして新たな挑戦への決意が込められています。

 

番組テーマの「夢の数だけ空がある」という言葉も素敵ですが、この番組には、視聴者がそれぞれの「アナザースカイ」を発見できるように、という思いも込められています。

ゲストが訪れた場所の魅力を知って行ってみたい!と思ったり、美しい映像を楽しんだり、その場所への特別な思いや人生観を知ったり、自分の夢やこれまでの人生を振り返ってみたり、今後の人生について考えるきっかけになったり・・・と、ゲストの言葉に共感しながら、自分自身の「もう一つの空」について思いを巡らせることができます。

アナザースカイは単なるテレビ番組を超え、人生の“もう一つの物語”を紡ぐ文化的作品として、多くの人の心に長く残る存在となっているのです。

「ここが私のアナザースカイ」

アナザースカイという言葉は、番組の最後の決めゼリフ「ここが私のアナザースカイ」でもお馴染みです。

「私にとって特別な場所はここです」という意味で、番組の最後にゲストが必ず語るフレーズとして、番組を象徴する名言となっています。

そのため「アナザースカイ」と同じように、普段の会話やSNSで「ここが私のアナザースカイ」と表現されることがあります。

「別の空」としての意味

「アナザースカイ」という言葉は、日本では「第二の故郷」のような特別な場所を表す意味を持っているとお伝えしてきました。

しかし、番組では、ゲストが飛行機で様々な国や地域に訪れることも多いです。

そのため、番組名は、第二の故郷という意味だけではなく、「another sky」の直訳にあったような、普段とは異なる「別の空」「もう一つの空」の下で得られる経験や感情を象徴しているとも言えます。

「another sky」が持つ本来の意味と「第二の故郷」」に近い表現

「アナザースカイ」という言葉は、直訳すると「もう一つの空」。

しかし、このシンプルな表現の裏には、文化や心情の違いによる多様な解釈が存在します。

英語圏では文学的で詩的な響きを持ち、日本では“第二の故郷”という情緒的な意味合いで定着しました。

直訳から見える「もう一つの空」

「Another Sky」は、文字通り「別の空」を意味します。

これは単なる物理的な空の違いを示すのではなく、「新しい世界」「異なる視点」「未来への希望」を象徴する表現です。

例えば、イギリスの詩人ウィリアム・ブレイクが「There is another sky」と詠ったように、この言葉には新たな始まりや精神的な再生という意味が込められています。

英語圏での使われ方と文化的ニュアンス

英語圏では“Another Sky”は日常的なフレーズではありませんが、文学や詩、映画などでは象徴的に用いられます。

特に「新しい可能性」「希望」「未知への挑戦」を示すときに登場します。

このように、英語では個人の成長や内面の変化を暗示する言葉として解釈される傾向があります。

英語で表現する「第二の故郷」

“Another Sky”を英語でそのまま使っても、ネイティブには「第二の故郷」として伝わらないでしょう。

そこで、日本的な「アナザースカイ」という感覚に近い表現を2つ紹介します。

  • My Second Home(第二の家)
  • A Place Close to My Heart(心に寄り添う場所)

My Second Home(第二の家)

my Second Homeは、もっともわかりやすく、親しみのある表現です。

「京都は私の第二の故郷です(Kyoto is my second home)」のように使われ、心の拠り所や長く過ごした場所を示します。

何度も訪れるうちにその土地の人々と繋がり、風景や香りが自分の一部のように感じられるとき、このフレーズがぴったりです。

自分が心からリラックスできる場所、旅の途中で「帰ってきた」と感じる場所など、人生の中で繰り返し訪れたくなる地を指すのに最適です。

留学先、移住した町、または思い出の詰まった旅先など、感情や経験が深く結びついた場所に対して自然に使うことができます。

さらに、この表現には「もう一つの自分を育ててくれた場所」という温かなニュアンスも含まれ、単なる物理的な“家”以上の意味を持ちます。

A Place Close to My Heart(心に寄り添う場所)

a place close to my heartは、感情的なつながりを丁寧に表すフレーズで、短い滞在であっても特別な思い出が刻まれる場所や、自分にとって意味深い瞬間が生まれた土地に使うことができます。

そこには思い出や感情の重なりがあり、訪れるたびに心が温かくなる場所を指します。

例)“This little cafe in Kyoto is a place close to my heart.”(この京都の小さなカフェは私の心に寄り添う場所です)

自分だけの「アナザースカイ」を見つけたいときは?

「アナザースカイ」は特別な誰かだけが持つものではなく、誰にでも見つけられるものです。

長く滞在して生まれる“もう一つの居場所”

留学や海外勤務など、長期の滞在を経験した場所は、自然と“第二の故郷”のように感じられるものです。

異文化の中で過ごす時間は、人を成長させ、新たな価値観を育てます。

最初は戸惑いや孤独を感じることもありますが、言葉や習慣の違いを乗り越えるうちに、その土地の空気やリズムが少しずつ自分の中に溶け込んでいきます。

現地の人々との交流、食文化への理解、季節ごとの風景に触れる体験などが積み重なり、心に深く根を下ろしていくのです。

やがてその場所の空を見上げたとき、「ここにも自分の空がある」と感じられる瞬間が訪れます。

異国で過ごした年月は、単なる滞在ではなく、自分を新たに形づくる人生の章となります。

そこで築いた友情や経験が、「アナザースカイ」という感覚をより強く、より確かなものにしてくれるのです。

短い旅でも“アナザースカイ”は見つかる

長く滞在しなくても、たった数日の旅で心を動かされた場所は誰にでもあるはずです。

壮大な自然、感動的な出会い、人生の転機となった風景、心が静かに満たされる場所、なぜか離れたくなくなる土地・・・そこにあなたのアナザースカイがあるかもしれません。

旅の途中で見上げた空が、自分の原点を思い出させてくれることもあるでしょう。

旅から帰っても、その場所を思い出すたびに胸の奥が温かくなる・・・そこにあなたのアナザースカイがあるかもしれません。

人生を振り返り、変化の瞬間を探す

自分を変えた経験を思い出してみてください。その舞台となった場所が、あなたの“もう一つの空”です。

挫折や挑戦、再出発・・・人生の転機には、必ずそこに特別な景色があったはずです。

その風景や空気、当時の感情を丁寧に思い出すことで、自分の成長の軌跡をたどることができます。

そしてその記憶が、これからの人生で新たな挑戦をする勇気をくれるのです。

何度も訪れたくなる場所を大切にする

理由はわからなくても、何度も訪れたくなる場所には心のつながりがあります。

その感覚を大切にしましょう。

同じ場所を何度も訪れるたびに、新しい発見や気づきがあることに気づくでしょう。

「本当の居場所」とは何かを考える

美しい景色や人気スポットではなく、「自分が自分でいられる場所」がアナザースカイと言えます。

そこで流れる時間は、他のどこにもない安らぎをもたらします。

その空の下で笑い、涙し、考えたすべての瞬間が、あなたの人生を照らす“もう一つの空”を形づくっていくのです。

まとめ

「アナザースカイ」の意味は「第二の故郷」です。

この言葉が使われるようになったのは、テレビ番組の「アナザースカイ」がきっかけです。

 

私たちは日々、慣れ親しんだ場所や人の中で生きています。

しかし、ふと訪れた土地や出会った人々が、自分の人生を大きく変えることがあります。

そんな「心のふるさと」とも言える場所を、日本では「アナザースカイ」と呼ぶようになりました。

「アナザースカイ」とは、単なる言葉ではなく、心が求める“もう一つの居場所”を表す概念です。

例えば、それは異国の街角かもしれませんし、学生時代に通った通学路、小さな路地裏のカフェ、あるいは海辺のベンチかもしれません。

時間が経ってもその地を思い出すと心が温かくなる・・・そんな感覚こそが、日本的な「アナザースカイ」の本質と言えるでしょう。