縄跳びを選ぶとき、大人は自分の身長にプラス55cmが理想的な長さとされています。
※グリップ部分を除く長さ
身長155cmの方なら210cm、170cmの方なら225cmがおすすめです。
小さい子ども、特に幼稚園児から小学校低学年までは身長に40cmを足した長さ、小学校高学年では50cmを加えた長さが良いと言われています。
しかし、人によって体型や使う目的が異なるため、これらの数字はあくまで目安に過ぎません。
実際に、縄跳びを使うのが初めての子供が幼稚園で使ってみたところ、理想とされる長さだと短くて跳びにくい場合があることがわかりました。
この記事では、そうした実体験を踏まえて、縄跳びの選び方や調整のコツをお伝えします。
年齢に応じた縄跳びの長さの選び方
縄跳びの最適な長さは、年齢によって異なります。
「身長に加えるcm数」で調整するのが一般的ですが、縄跳びの経験や体の大きさによって最適な長さは変わってきます。
そのため、適当な長さを見つけるまで、急いで縄を切らないことが大切です。
大人用縄跳びの長さの目安
大人の場合、「身長に55cmを足した長さ」が基本となりますが、これは体型によって適さないこともあります。
たとえば、体が大きい人や小柄な人では、体の幅に違いがあるので必要な縄の長さが変わってきます。
正確な長さを知るためには、実際に縄跳びを持ち、以下の手順で自分に合った長さを見つけると良いでしょう。
- 縄跳びを両手で持ちます
- 縄を片足で踏みます(両端で踏むのが良いという説もあります)
- 肘を外に向けて直角になるようにします
この手順で縄を体の横で広げたときに、縄がピンと張っていれば、それが最適な長さです。
普段、縄を高く持って飛んでいる人には、少し短めに感じられるかもしれません。
その場合は微調整してください。
ちなみに、この長さは、グリップを含まない長さとなっています。
子ども向け縄跳びの最適な長さの見つけ方
縄跳びを始める幼稚園生から小学校低学年の子どもたちには、自分の身長に40cmから50cmを足した長さが最適です。
幼稚園生には身長に40cmを、小学校低学年には50cmを加えた長さが良いでしょう。
この推奨される長さは、あくまで出発点であり、実際には縄を足で踏み、肘を90度に曲げて調整することが望ましいです。
特に縄跳び初心者の子どもには、少し長めの縄を用意してあげることが扱いやすくなります。
子どもが縄跳びをするとき、腕を大きく振り回して回すことが多いため、縄を回す基点が大人と異なり安定しないからです。
縄を高い位置で回すと足に引っかかりやすく、挫折感を感じやすくなってしまいます。
さらに、縄の長さが短いと、回転が速くなりリズムを取るのが難しくなります。
そのため、縄跳びを始めたばかりの子どもには、普通よりも10cm程度長めに設定することがおすすめです。
我が家でも、子どもが縄跳びに慣れるまでは、やや長めの縄から始めて徐々に理想的な長さに調整していきました。
これによって、子どもは連続して跳ぶことにも挑戦しやすくなり、縄跳びをさらに楽しむことができるようになりました。
二重跳びの練習は短い縄で
二重跳びを上達させるためには、普段使う縄跳びよりも短めに設定することが効果的です。
縄が長すぎると回転速度が落ち、二重跳びが難しくなりますので、通常より4cm程度短くすると良いでしょう。
縄の長さを調整する際には、グリップをいじるのではなく、結び目を作ることで簡単に長さを変更でき、縄を切る必要もありません。
縄跳びの長さの調整方法
プラスチック製の縄跳びでは、グリップ内に長さを変更できる特別なパーツがしばしば備わっています。
最適な長さに調整したあとは、そのパーツを使って縄を固定し、余計な部分を切り取ります。
切り取るという行為は将来的に縄を延長できなくなるという意味でもあり、少々惜しい感じがします。
しかし、余った縄をそのままグリップに収めたり結んだりしてしまうと、縄の回転が悪くなり、使用感が損なわれます。
実際に、縄をカットせずに使い続けた結果、縄がねじれてしまい、触れるだけで絡まってしまう事態になりました。
そのため、縄のカットは避けて通れない作業と言えます。
ハサミを使わない長さ調整法:玉結び
もし縄を切ることに抵抗があれば、玉結びでの調整が一つの解決策になります。
グリップの近くで縄を優しく結び、必要な長さに調整してください。
玉結び一つで約1~2cm、二つで2~4cm、縄を短くすることができます。
左右均等に結ぶことでバランスが取れ、跳びやすくなります。
使った後は、縄が型崩れしないように結び目をほどいて保管しましょう。
ビーズ製縄跳びの調節
最近子供たちに人気のビーズ製縄跳びは、グリップ内の結び目を動かすことで簡単に数センチの調整が可能です。
より短くしたい場合は、ビーズを必要な分だけ取り除き、再び結び直してください。
ワイヤー製縄跳びの調整
ワイヤー製縄跳びには、直接ワイヤーをカットして調整するタイプと、バックルを使った調整ができるタイプがあります。
カットする場合は専用のワイヤーカッターの使用をお勧めします。
不適切な工具を使うと、うまく切れず危険です。
バックルを使う調整法では、ネジを緩めるだけで簡単に微調整ができます。
切り過ぎた縄跳びの修理方法
もしプラスチック製の縄跳びを切り過ぎてしまっても、心配無用です。
アイロンを使えば、簡単に修復できます。
- まず、接合する縄の端をカッターで切ります
- アイロンを高温設定にして、切った2本の縄の断面をくっつけます
- 縄が溶け出したら、すぐに2本の断面を合わせて、約20秒間その状態を維持します
- くっついたらOK。アイロンに付いた汚れは、いらない布など拭き取りましょう
- 溶けた部分が外側に出ていて気になる場合は、カッターできれいに取り除いてきれいにします
この接着方法なら、縄は非常に強固になり、普通に使用していて切れる心配はありません。
また、子供の成長に合わせて縄を長くする際にも役立つため、切り落とした縄の端は保管しておくと便利です。
縄跳び練習の理想的な場所
大人が縄跳びをする場合、どこで練習するかが気になるところです。
室内で試すと、床が音を立てたり、裸足や靴下だと膝に負担がかかりがちです。
そこで、屋外でスポーツシューズを履いて練習するのが最良の選択です。
他人の目が気になる場合は、自宅の庭や駐車場での練習が推奨されます。
マンションにお住まいの方は、近くの公園などで練習するのが良いでしょう。
まとめ
縄跳びの長さには、以下のような基準があります。
- 大人は、身長に55cmをプラス
- 小学校高学年以上は、身長に50cmをプラス
- 幼稚園から小学校低学年は、身長に40cmをプラス
これらはあくまで目安であり、個々の体型に合わせた調整が必要です。
縄跳びを踏んで、肘を外側に90度に曲げた姿勢で縄を持ち、調整を行うと良いでしょう。
ゆとりが欲しい場合や、または小さい子どもには、目安よりも少し長めを選ぶと練習がしやすくなります。
理想の長さを見つけるためには、まず結び目を使って少しずつ調整してみましょう。