普段、クエン酸と聞くと掃除の際に使用するものという印象が強いかもしれません。
しかし、実は飲み物やお菓子、料理を作る際にも大変役立つ素材なんです。
では、ダイソーやセリアのような100均や、ドラッグストア、薬局でも購入可能なのでしょうか?
また、食品用と掃除用のクエン酸にはどのような違いがあるのかも解説していきます。
スーパーマーケットで食品用クエン酸を見つけるには?価格はどのくらい?
食品用クエン酸は、スーパーで簡単に見つかります。
特に製菓材料のコーナーに置いてあります。
たとえばイオンやマックスバリュのような大型スーパーでは、「Home made CAKE」ブランドの共立食品製食品用クエン酸30グラムパックが、重曹やドライイースト、ペクチン、アガー、食紅といった製菓材料と並んで売られています。
これらの商品の価格は、店舗によっても異なりますが、だいたい税込170円程度です。
コープなどの他のスーパーでも、同じ共立食品のクエン酸が見られることがあります。
業務用スーパーを調査したところ、残念ながら製菓材料のセクションでは扱っていないようです。
掃除用クエン酸を間違えて食品用として使用しないように注意が必要です。
「食品添加物」と表示されていない製品は食用には適していません。
一方、西友で販売されていた「住まいの魔法のパウダークエン酸」300g432円(税込)は、パッケージに食品添加物としての表示があるため、食用としても使えます。
食用クエン酸は、製菓材料コーナーで見つからなければ、掃除用品コーナーで食品添加物と表示されているクエン酸を探すといいでしょう。
大容量の1kg入りや、国産、オーガニックといった特別な品質を求める場合は、ネットショッピングがおすすめです。
ダイソー、セリア、キャンドゥでの食品用クエン酸の取り扱い状況
ダイソー、セリア、キャンドゥといった100円ショップで、果たして食品用クエン酸は手に入るのでしょうか?
これらの店舗でどのような取り扱いがあるのか見てみました。
ダイソー
ダイソーの場合、製菓用品のコーナーではクエン酸を見つけることができませんでした。
一方で、掃除用品のエリアには、120gと200gのクエン酸がありましたが、これらは掃除用としてのみ使うことが想定されており、食品用途には適していませんでした。
セリア
セリアでは、製菓材料のエリアではクエン酸を発見できませんでしたが、掃除用品セクションにて「食品添加物」と明記された120g入りの食品用クエン酸を見つけることができました。
キャンドゥ
キャンドゥでは、掃除用品エリアに120gと150gのクエン酸がありましたが、これらは食品用として使用するには適していない商品でした。
近年、100円ショップでは食品や製菓材料の品ぞろえが豊富になってきたように感じます。
しかし、ダイソー、セリア、キャンドゥを見てみると、クエン酸に関しては主に掃除用としての需要が中心となっているようです。
セリアで食品用クエン酸が扱われているものの、製菓材料としてより特化した商品をお探しの方には、食品専用クエン酸が手に入りやすいスーパーマーケットでの購入がおすすめです。
結論として、食品用クエン酸と掃除用クエン酸の購入先を適切に使い分けることが、賢明な選択であると言えます。
薬局やドラッグストアで見つかる食品用クエン酸
薬局やドラッグストアでも、食品用クエン酸を手に入れることが可能です。
ただし、ここでのクエン酸は製菓材料としてではなく、医薬品が並ぶエリアで販売されていることが多いです。
目薬や風邪薬、コンタクトレンズケア商品の隣りに、焼きミョウバンやワセリン、グリセリン、エタノールと並んで、食品用クエン酸も置かれています。
探す際は、このような商品群に注目すると見つけやすいです。
たとえば、マツモトキヨシでは、大洋製薬と健栄製薬の食品用クエン酸を含む、さまざまなサイズが見られます。
ウエルシアやコスモスでも同様に、健栄製薬や大洋製薬から提供されるクエン酸が複数サイズで取り扱われていました。
これらの商品は医薬品のような外見をしていますが、包装や容器には乳酸飲料やシソジュース作りに適しているとの説明があります。
しかし、これらの場所での食品用クエン酸は、スーパーマーケットで販売されているものに比べて価格がやや高めに設定されていることがあります。
そのため、使用後に余ってしまったクエン酸を、掃除用として使うのは少し惜しいと感じるかもしれません。
掃除用クエン酸に関しては、マツモトキヨシやウエルシア、コスモスなどの薬局やドラッグストアで、300gから500g入りの粉末タイプやスプレータイプが掃除用品のコーナーで販売されています。
したがって、食品用と掃除用は別々に購入し、用途に応じて使い分けることをおすすめします。
ネット通販では食品用も安く買えるので、1kgくらいのものを買って料理と掃除に使ってもいいでしょう。
もし食品用クエン酸を買ったけれど使い道が少なかった場合、余ったクエン酸はシンクやバスルーム、ポットの水垢除去、食洗器や焼き魚グリル、洗濯などの掃除に活用することができます。
食品としてのクエン酸と掃除用の差異
クエン酸には食品用と掃除用の二種類があり、その最大の違いは純度にあります。
クエン酸は、薬用、食品用、工業用という3つのカテゴリーに分かれており、それぞれの用途に応じた純度が設定されています。
医薬品や食品添加物として使用される薬用クエン酸と食品用クエン酸は、純度が99.5%以上と非常に高いです。
一方で、掃除用として使われる工業用クエン酸は、純度が低く不純物が含まれています。
食品用クエン酸は、掃除にも利用できますが、掃除用クエン酸を食品として使用することは避けるべきです。
市販のクエン酸製品の中には食品用としても適するものがあり、「食品添加物」と明記されている製品や、料理や飲み物に使用できる旨が記載されています。
このような表記のない製品は、食品用としては適さないので必ず確認してくださいね。
まとめ
一般的に、食品用クエン酸はスーパーマーケットの製菓材料コーナーで販売されており、30gが170円前後で購入できます。
100円ショップでは、セリアで食品添加物と表示された食品用クエン酸がありました。
ダイソーやキャンドゥでは、主に掃除用のクエン酸のみの取り扱いです。
ドラッグストアや薬局でも食品用クエン酸を手に入れることが可能ですし、ホームセンターにも時折、食品用クエン酸が置かれていますが、大体は掃除用クエン酸が主流です。
コンビニでは、食品用や掃除用、どちらのクエン酸も見つかることはほとんどありません。
食品用クエン酸と掃除用クエン酸の主要な違いは、その純度と含まれる不純物の有無にあります。