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漢字「広」の旧字体と異体字の区別とPCでの表示方法

広の漢字いろいろ 暮らし

漢字「広」は日常生活で多岐にわたり使用されていますが、「広い」「広場」「広島」などの言葉で見られるこの字には「廣」という旧字体も存在します。

例えば、「広瀬」や「広田」といった名字が、「廣瀬」「廣田」のように旧字体で表記されることがあります。

また、旧字体には「まだれに黄」という形のものもあり、これも広く用いられています。

さらに、旧字体の一種である「がんだれに黄」もありますが、これは異体字に分類されます。

これらの漢字はどれも基本的な「広」の字と微妙に異なりますが、通常の入力方法ではPC上で容易に表示することが困難です。

この記事では、「広」の旧字体の「まだれに黄」と、異体字の「がんだれに黄」を、PCでどのように表示するか詳しくご紹介します。

「廣」を「まだれに黄」で表示する方法

「まだれ」と「黄」の旧字体の「ひろ」を表示する手順について解説します。

通常「広」の旧字体である「廣」は、キーボードで「ひろ」と入力し変換すると現れます。

この「廣」の字は、パソコン上で「まだれに黄」と同一の漢字として扱われます。

(ちなみに、この「廣」の中の「黄」に似た文字は、「黄」の旧字体です)

「まだれに黄」を表示するには、特定のフォントに変更する必要があります。

対応しているフォントには「行書体」系がありますが、すべての「行書体」が「まだれに黄」をサポートしているわけではないため、異なるフォントを試してみることが重要です。

具体的には、「廣」を表示させた後、その文字を選択して「AR P行書体B04」などのフォントに変更します。

また、「行書体」以外にも以下のフォントで「まだれに黄」を表示できます。

  • Microsoft YaHei
  • Microsoft YaHei Light
  • Microsoft YaHei UI
  • Microsoft YaHei UI Light
  • NSimSun
  • SimSun

これらのフォントは、多くのフォントオプションを持つパソコンであれば、さらに見つかる可能性があります。

「廣」の異体字「がんだれに黄」の表示方法

「まだれに黄」の表示方法について説明しましたが、今回は異体字である「がんだれに黄」をどう表示するかについて解説します。

通常、「廣」の旧字体はフォント変更で表示できますが、「がんだれに黄」は異なる漢字として扱われるため、この方法では表示できません。

この異体字を表示するためには「文字コード」を使用します。

文字コードを使用した表示方法

各文字にはコンピュータ上で一意の「文字コード」が割り当てられており、「がんだれに黄」の異体字には「2a813」というコードがあります。

例えば、Microsoft WordやExcelでこの文字を表示するには、「2a813」と入力し、その後にキーボードの「F5」キーを押します。

これにより、入力中の状態で異体字が表示されます。

重要なのは、「2a813」と入力した後にEnterキーを押さずに「F5」キーを押すことです。

「直接入力」の場合は変換できないので、変換ができる状態で文字を入力してください。

ローマ字入力設定の場合は、「全角ひらがな」「全角カタカナ」「半角カタカナ」など、変換さえできれば何で入力しても大丈夫です。

例として「全角ひらがな」で「2a813」と入力すると「2あ813」となりますが、「F5」を押すと、異体字が表示されることでしょう。

「がんだれに黄」の異体字を頻繁に使用する場合は、これを単語登録しておくと便利です。登録しておけば、変換キーだけで簡単に表示できるようになります。

まとめ

「広」の旧字体と異体字をコンピュータで表示する手順について説明しました。

旧字体である「廣」(まだれに黄に相当)は、適切なフォントへの変更により表示が可能です。

具体的には、「廣」を入力後、「行書体」「Microsoft YaHei」「SimSun」など指定のフォントに変更してみてください。

また「広」の異体字「がんだれに黄」を表示するには、文字コードを利用します。

この異体字を出すためには、コード「2a813」を入力し、その後キーボードの「F5」キーを押すと表示されます。