京都を代表する三大祭りの一つである祇園祭。
この風情あるお祭りでは、厄病・災難除けのお守り「ちまき(粽)」が名物のひとつとなっています。
ちまきを購入した後、どのように飾れば良いのか迷う方も多いです。
特にマンションなどの住宅では、飾る場所に制限があったり、外に出すとドアに干渉することもあります。
そこで、祇園祭でのちまきの適切な飾り方について詳しく解説いたします。
祇園祭のちまき(粽)の飾り方
「ちまき(粽)」は、災難や疫病から守るためのお守りで、家の外側に飾るのが一般的です。
玄関の外の軒下や、門付近など、家に入る前の箇所に置くことで、不運を防ぐ効果が期待できます。
マンションやアパートにお住まいの場合、軒下や門がないため、粘着フック等を使ってドアにちまきを掛けるのが良いでしょう。
もし外部に設置することが難しい場合は、例えば玄関の内側や、下駄箱の上に置くと効果的です。
玄関に入って、室内でもよく目につく場所がいいですね。
私も、玄関ドアの外に設置するのが難しかったので、下駄箱の上に置きました。
祇園祭のちまきの返納方法
祇園祭のちまきは、1年間飾った後、次の祇園祭で古いちまきを持っていき、設置されている返納箱に入れて処分します。
これらは八坂神社で集められ、浄化のために焚き上げられます。
遠方の方や京都への返納が困難な場合は、地元の神社での返納も可能です。
しめ縄やお札と同様に扱い、一年間の守護に感謝して処分しましょう。
祇園祭のちまきの特徴
祇園祭で販売される「ちまき(粽)」は、笹の葉で作られ、厄病や災難から守ってくれるお守りとして知られています。
これは食べ物ではなく、京都では一般的に家や店の玄関先に飾られます。
このちまきは、八坂神社や各山鉾の会所で、祇園祭の期間中のみ販売されており、各山鉾のちまきにはそれぞれ独自の特徴とご利益があります。
各山鉾のちまき一覧
- 役行者山:疫病除け、交通安全、安産
- 鈴鹿山:盗難除け、安産
- 八幡山:夜泣き封じ、子供の健康、夫婦円満
- 黒主山:泥棒・悪事除け
- 浄妙山:勝運向上
- 鯉山:立身出世、開運、家内安全
- 霰天神山:雷除け、火災除け
- 占出山:安産
- 郭巨山:金運向上
- 孟宗山:親孝行
- 油天神山:学問成就
- 木賊山:迷子除け、再会
- 船鉾:安産
- 白楽天山:学問成就、招福除災
- 太子山:学問成就、知恵を授かる、身代わり
- 保昌山:縁結び
- 菊水鉾:不老長寿、商売繁盛
- 岩戸山:開運
- 山伏山:雷除け
- 芦刈山:縁結び、夫婦円満
- 綾傘鉾:安産、縁結び
- 四条傘鉾:招福厄除
- 大船鉾:安産
これらのちまきは、各山鉾が持つ特有のご利益を表しており、祇園祭の楽しみの一つとなっています。
私は、金運向上を願って、郭巨山のちまきを選びました。
まとめ
祇園祭のちまきは、その独特な効果で多くの人々から愛されています。
正しい飾り方を知り、ちまきを上手に活用して、災いから自身を守りましょう。