多くの方にとって、きくらげは日常的に使う食材ではないかもしれません。
必要となった際にどこで手に入れるか、効率的に戻し方は?保存はどの程度可能?冷凍は?など、きくらげに関するさまざまな情報をご紹介します。
スーパーマーケットできくらげをどこで見つけるか
きくらげはその形態によって、スーパーマーケットの異なる場所に置かれています。
乾燥きくらげは、干し野菜や乾燥しいたけ、お麩などが並ぶドライフード売り場で一年中手に入ります。
一方、生きくらげや水煮きくらげは、そう簡単には見つかりません。
生きくらげの旬は4月から8月にかけてで、この時期以外は市場に出回る量が少ないため、スーパーマーケットで見かけることはほとんどありません。
もし見つかるなら、しめじやエノキ、舞茸など他のキノコ類と一緒に置かれていることが多いです。
また、生きくらげの旬の時期には、地元の生産者が直売する道の駅などで新鮮なものを手に入れるチャンスがあります。
スーパーマーケットによっては水煮きくらげを取り扱っているところもありますが、全ての店舗で見つかるわけではありません。
通常は、野菜売り場の近くの冷蔵棚で、筍やわらびなど他の水煮食品と並んで販売されています。
地元のスーパーマーケットで一般的に見つかるのは乾燥きくらげで、価格は商品によって異なります。
例えば、あるブランドのスライスきくらげ30gが税込150円ほど、別の高級な国産きくらげ20gが450円くらいで販売されていました。
近年は、従来の茶色いきくらげだけでなく、白いきくらげも少しずつ見かけるようになっています。
特定のスーパーマーケットでは見つからないかもしれませんが、別の店舗では中国産の白いきくらげを見つけることができるかもしれません。
きくらげを素早く戻すテクニック
乾燥きくらげを使う際、通常は水に約6時間浸しておく必要がありますが、これが思いの外時間を要することに気づいている方も多いでしょう。
きくらげは、水で戻すことで、その栄養価と美味しさを損なうことなく楽しめますが、6時間以上浸けてしまうとその味と食感が低下してしまうため、長時間の水浸しは推奨されません。
時間に余裕があれば、水でじっくり戻す方法もありますが、忙しい時にはもっと速く戻せる方法を知っていると便利です。
急ぐ場合は、約32℃から36℃のぬるま湯を使用して、わずか15分できくらげを戻すことができます。
この簡単な温度の調整で、大幅に時短を図ることが可能です。
さらに速く戻したい場合は、熱湯を使えば約5分で完了しますが、この際、きくらげからの栄養素が戻し汁に溶け出してしまう可能性があります。
熱湯で戻した場合は、戻し汁を料理のだしとして活用することで、栄養を逃さずに利用することができます。
もっと迅速に戻したい方向けには、600Wの電子レンジを使った1分加熱の方法もあります。
耐熱皿にきくらげを浸す程度の水を入れ、レンジで加熱すればOKです。
この方法でも、戻し汁は後でスープや煮物に使えるため、無駄にしないようにしましょう。
電子レンジの種類によっては戻り具合に違いが見られるため、もし十分に戻らなければ、加熱時間を少し長くしてみることをお勧めします。
きくらげを新鮮に保つ保存テクニックと冷凍方法
生きくらげも水で戻した乾燥きくらげも、どちらも冷蔵保存が可能で、適切に管理すれば最長で7日間新鮮さを保持できます。
保存する際は、先にキッチンペーパーでしっかり水気を取り除き、次にラップで包むか、空気が入らないように密閉できる容器に入れて、冷蔵庫の野菜室で保管してください。
ただ、保存期間はあくまで目安ですので、食べる前には状態をよく確認し、ぬめりがある、嫌なにおいがする、白カビが生えているなどの腐敗のサインが見られたら、食べるのは避けましょう。
より長期間保存したい場合は、冷凍がおすすめです。
適切に準備してから冷凍することで、品質を約1ヶ月間維持することができます。
生のきくらげは冷凍する前に根元を取り除き、熱湯で30秒ほどさっと茹でる必要があります。
乾燥きくらげは、戻した後に水気をよく拭き取ってから、調理しやすい大きさにカットしてください。
それぞれを小分けにして密閉可能な袋、例えばジップロックバッグに入れて冷凍庫にしまいましょう。
この方法なら、調理時には事前の解凍が不要で、直接料理に使用できます。
解凍が必要な場合でも、自然解凍や冷蔵庫でじっくり解凍することが可能です。
乾燥きくらげは未開封なら室温で約1年間保管できますが、生のきくらげは常温での保管は適していません。
購入したら、すぐに冷蔵か冷凍で保存しましょう。
まとめ
きくらげは、生でも乾燥していても、または水で戻した状態でも使えます。
乾燥きくらげは特にスーパーマーケットの乾物売り場でよく見かけます。
水で時間をかけて戻す方法が最適ですが、忙しいときはぬるま湯や熱湯、電子レンジを使った時短方法もあります。
保存は、冷蔵なら約1週間、冷凍なら約1ヶ月が目安です。
冷凍する際は、きちんと下処理を行うことで、解凍せずにそのまま料理に使用でき、便利です。
これらの保存方法を活用して、きくらげを長く美味しく保ちましょう。