日常会話でしばしば登場する「おちおち」。
漢字では「落ち落ち」と書きます。
「おちおち」は「落ち着いて」や「安心して」の意味です。
ただし、使う時には「おちおち眠れない」のように、「~ない」といった打ち消す表現と共に用いられます。
この記事では、様々な場面でどのように「おちおち」が使われるかを、短い例文を通じて紹介します。
「おちおち」の意味と日常生活での使い方例
「おちおち」の意味は、辞書で調べると「(打消の語を伴って)安心して。落ち着いて。」です。
私はひらがなしか見た記憶がないのですが、漢字で書くと「落ち落ち」です。
辞書にもあるように「おちおち」を使う際には、打ち消す表現と共に用いられます。
読めない、休めない、眠れない、言えない、できない、…などなど。
落ち着くことが難しい、という状況を表すときに使います。
例文
・最近、仕事が忙しくて、おちおち映画を見る時間もありません。
・子どもが小さいと、おちおちお風呂にも入れません。
・子供がしょっちゅう起きるのでおちおち寝ていられません。
・あんなに電話が鳴りっぱなしでは、おちおち本も読めません。
・消防の仕事は、夜も頻繁に電話が鳴るためおちおち休めません。
・自分一人で店を経営しているため、おちおち食事がとれません。
・彼はとても真面目なので、おちおち冗談も言えません。
・こんなに物騒だと、おちおち散歩もできない。
・外が騒がしくて、おちおち昼寝もできない。
・会議が連続していて、おちおちランチを食べる時間も取れない。
・彼女はいつも質問攻めにするので、おちおち話もできない。
・親のことが心配で、夜もおちおち眠れない。
「おちおち」に似た表現を紹介
「おちおち」という言葉に似た意味を持つ、他の表現を見ていきましょう。
(おちおちは打ち消す言葉と一緒に使われますが、打ち消しがない「落ち着いて」「安心して」に似た表現についての紹介です)
「おちおち」と似た言葉に「悠長」という言葉があります。
これは人の態度が落ち着いていて急がない様子を表し、「悠長に構える」という使い方などがあります。
次に「呑気」です。
この言葉は心配が少なく、気楽である様子を描写します。
その他にも、以下のような表現があります。
- のんびり
- ゆったり
- ゆっくり
- 悠然
- 悠々
これらの言葉はすべて、穏やかで余裕のある状態を表す際に使われます。
まとめ
この記事では、「おちおち」という表現と、それに近い意味の言葉について紹介しました。
「おちおち」は「落ち落ち」とも書かれ、その具体的な語源は明らかではありませんが、主に「落ち着いている」状態を指す言葉です。
これは「落ち着く」という言葉の「落ち」に由来すると考えられます。
おちおちは、否定形と共に用いられ、落ち着くことが難しい状況を描写します。