シチューと聞いて、どのような料理を思い浮かべますか?
クリームシチューやカレーシチュー、ビーフシチューやハヤシライス風シチューなど、様々なバリエーションがあることでしょう。
シチューは冬に限らず、一年を通して楽しむことができる魅力的な料理です。
本記事では、鶏肉を使ったシチューの作り方に特化して、適した部位や調理のポイントをご紹介します。
美味しいシチューを作り、家族や友人を驚かせてみませんか?
シチューに最適な鶏肉の部位はどこか?
鶏肉と言えば、もも肉、むね肉、ささみ、手羽先などが思い浮かぶかもしれません。
それぞれの部位には特有の特徴がありますが、シチューに最適な部位について考えてみましょう。
もも肉
シチューにはもも肉が最もおすすめです!
脂肪分が適度にあり、煮込むことで出る深い旨みがシチューの味を引き立てます。
もも肉は、煮込んでも柔らかさを保ちつつ、濃厚で満足感のある味わいを提供します。
手羽先
手羽先もシチューに向いている部位の一つです。
コラーゲンが豊富で、煮込むことでシチューにとろみと独特の風味をもたらします。
手羽先はシチューに深みを加えるのに役立ちます。
むね肉
一方、むね肉やささみは脂肪が少なく、煮込むとパサパサになりがちです。
これらの部位はシチューにはあまり向かないため、他の調理方法をお勧めします。
骨付きもも肉の特長
骨付きのもも肉は、シチューを一段と美味しくする選択肢です。
骨から出る豊かな旨味が料理を格上げします。
ただし、場によっては手づかみで食べることが好まれない場合もあるので、その点は注意が必要です。
それでも、その味わいは格別です!
初心者に優しいカット肉
料理初心者にとって、もも肉を一口大にカットしたものは非常に扱いやすいでしょう。
全体の肉を自分でカットすることも可能ですが、肉の取り扱いは野菜とは異なり、少々難しいです。
肉は滑りやすく切りにくいですし、後片付けも一苦労です。
そのため、多少割高でも、既にカットされている肉を選ぶ方が便利です。
シチュー向け鶏肉部位の特徴
以下に、シチューにおすすめの鶏肉部位の特性をまとめます。
- もも肉:脂肪分が多く、ジューシーで味わい深いです。脂っこさが気になる場合は、事前に湯通ししておくと良いでしょう
- むね肉:脂肪が少なく柔らかいですが、加熱すると乾燥しやすいため注意が必要です。チーズと組み合わせることで、更に美味しくなります
- ささ身:脂肪が少なく、乾燥しやすい部位です
- 手羽先:ゼラチン質が豊富で、煮込むことにより濃厚な旨味が引き出されます
鶏ひき肉の使用のメリット
鶏肉の部位を超えて、鶏ひき肉を使用するのも一つの良い選択です。
コストパフォーマンスと満足度を考慮すると、挽肉は非常に便利です。
挽肉を団子状にして、つなぎに小麦粉や片栗粉を加えると、ボリューム感のある料理に仕上がります。
さらに、白味噌などの調味料を加えてもOK。味にコクが出ますよ。
シチューに鶏肉を加える際は炒めるべきか
シチューに鶏肉を加えるときは、炒めることをおすすめします。
炒めずにそのまま加えてしまうと、鶏肉の旨味がほとんど煮汁に流出してしまい、食べるときに肉がパサパサになってしまう可能性があります。
鶏肉を予め炒めておくことで、油が肉の表面をコーティングし、中の旨味を閉じ込めることができます。
また、炒めた肉の焼き色は風味を増す効果もあります。
この工程を省くのはもったいないです。
炒める前の鶏肉の処理
炒める前の鶏肉の下処理は非常に重要です。
鶏肉は自然と水分が多いため、放置すると独特の臭みが出ることがあります。
最初にキッチンペーパーでしっかりと水分を拭き取りましょう。
その後、適量の塩とコショウで味を調え、さらに薄力粉を軽く振りかけることで、肉からの旨味が逃げにくくなります。
この処理によって煮汁にも自然にとろみが出るので、ぜひ試してみてください。
シチューへの鶏肉の加え方とタイミング
シチューに鶏肉を加える際は、予め炒めておくことが望ましいです。
また、鶏肉を炒める際の火の通し方で、鶏肉をシチューに加えるタイミングが変わってきます。
軽く焼き色をつけた鶏肉の利点
鶏肉に軽く焼き色をつけると、その旨味が内部に閉じ込められます。
具材を炒めた後に水を加えて煮込む際に、焼き色をつけた鶏肉を入れて煮込むのが一般的な手法です。
この方法では、鶏肉を完全に加熱する前に煮込むことで、肉が固くなるのを防ぎます。
しかし、煮込み中には旨味が多少煮汁に流れ出ることは避けられません。
完全に火を通した鶏肉の扱い
一方で、鶏肉を完全に火を通してから料理に加える場合、仕上げにお肉を加えるのが最適です。
このやり方では、鶏肉本来のジューシーな旨味を保ちつつ、煮汁への旨味の流出を最小限に抑えることができます。
鶏肉を炒める際は、完全に火を通す必要がありますが、焼き過ぎには注意が必要です。
過度に加熱すると、肉が硬くなるリスクがあります。
鶏ひき肉の団子の活用
鶏ひき肉を団子状にすると、旨味が逃げにくくなります。
沸騰した煮汁に直接加えることが可能なため、事前に炒める手間は不要です。
鶏もも肉を下処理して炒める手間と、鶏団子を作って入れる手間を比較して、どちらが作りやすいかで選んでもいいですね。
まとめ
鶏肉の部位選び、事前の調理法、そして鶏肉を加えるタイミングについて、さまざまな方法を紹介してきました。
想像以上にシチュー作りは手間がかかると思ったかもしれませんが、どの方法も美味しく仕上がります。
何度か試してみて、自分だけのシチューレシピを完成させてください。