「通信費を抑えたい」「スマホは使うけど、実は固定電話はほとんど使わない」といった人が増えている今、多くの家庭で固定電話を契約しない選択がされています。
とはいえ、緊急の事態が起きたときなど、固定電話の存在が重要視されることもあります。
そんな時、どうやって電話番号を見つけ出せば良いのでしょうか?
インターネット手軽に使える今、「久しぶりに連絡を取りたいのに、相手の電話番号がわからない」という状況にあっても、電話帳を使わずに個人の電話番号を探す方法がいくつかあります。
また、有料ですが、名前や住所がわかっていれば104で調べてもらうことも可能です。
ネット上で見つける、個人電話番号の探し方
個人宅向けの電話帳である「ハローページ」は、固定電話のアルファベット順リストとなっています。
しかし、ネットでは公開していません。
そこで、オンラインでどのようにして個人の電話番号を探せばいいのでしょうか?
ここでは、オンラインで固定電話の番号を調べるいくつかの方法を紹介します。
電話帳検索・実
現在、個人電話番号を探すサービスは、基本的にハローページに記載されている情報を提供しているものがほとんどです。
この「電話帳検索・実(みのる)」は、高齢者や障害がある方々でも簡単に使えるように設計されており、3年分のハローページ情報をもとに電話番号を調べられるのが大きな特徴です。
2000年版、2007年版、そして2012年版のハローページのデータが含まれます。
探し方は二通りあります。
- 探したい人が住んでいる都道府県を選んで、そこから住所別に電話番号を検索する方法です。これにより、特定地域の人の番号を手に入れることができます
- サイトの上部に配置された検索バーに、探したい人の名前(世帯主)を入力して探す方法です
ネットの電話帳 住所でポン!
同様に「ネットの電話帳」というサービスを使っても、個人の電話番号を見つけることができます。
このサービスが扱うデータも「電話帳検索・実」と同じく、ハローページ情報に基づいています。
こちらでは、1963年版、2000年版、2007年版、2012年版の情報を利用できます。
探し方は、同じく二通りです。
- 探したい人が住んでいる都道府県を選んで、そこから住所別に電話番号を検索する方法です。これにより、特定地域の人の番号を手に入れることができます
- サイトの上部に配置された検索バーに、探したい人の名前(世帯主)を入力して探す方法です
「ネットの電話帳」アプリ版での検索
ウェブ検索では見つからなかった場合、「ネットの電話帳」のアプリ版の使用も考慮に入れてみてください。
(iPhone / iPadアプリ版は2023年12月31日で廃止となりました)
このアプリでは、1993年~2019年版までの情報にアクセスできます。
2001年、2007年、2012年は無料で利用できますが、それ以外の場合は有料です(月額480円。2023年12月1日以降のユーザーは月額770円)。
※1ヶ月間ログイン実績がない場合は、自動的に定期課金を解除するようになっているそうです
ただ一度の検索のために、アプリをダウンロードするのに躊躇する人もいるかもしれません。
そういう場合は、後ほど紹介するNTTの番号案内サービス「104」の利用を推奨します。
Facebookを利用した検索
Facebookでは、ユーザーは実名での登録が求められます。
検索したい人のフルネームがわかっているなら、Facebookの検索バーに入力してみてください。
同名の人物が多く見つかることもありますが、もし相手が知り合いなら、プロフィール写真や共通の友達から判別できる可能性があります。
メッセージを送る際は、相手が正しい人物であるかをよく確認した上で行いましょう。
電話番号を知らなくても、Facebookを通じて連絡を取ることができます。
検索エンジンを使った電話番号の探し方
GoogleやYahoo!のような有名な検索エンジンを利用することも、個人の電話番号を見つけ出す方法の一つです。
名前や住んでいる地域、そして「電話番号」と付け加えて検索してみましょう。
確率は全体として低いものの、時々、目的の情報が見つかることがあります。
もし正確な住所が分からなくても、その人が生活している市町村レベルでの検索は可能です。
居住地がはっきりしない場合は、もっと広い範囲である都道府県名を入れてみるのも一つの手です。
不要な情報が多く表示される場合、「名前 住所 電話番号」というように検索条件を絞り込むと有効です。
例えば、「山田花子 東京都 電話番号」と入力して検索する方法があります。
より具体的な住所を入力すれば、検索結果の精度が上がりますが、一般的な名前の場合は多数の同名異人が表示されることがあります。
しかし、名前が珍しい場合は、住所が分からなくても名前だけで電話番号を特定できる可能性もあります。
インターネットを使わない電話番号探索方法
オンラインでの検索や無料サービスでは電話番号を見つけられなかった場合、別の方法を検討する価値があります。
「104」NTT番号案内サービスの活用
NTTの提供する「104」番号案内サービスは、わずかな情報でも素早く電話番号を教えてくれる有料のオプションです。
このサービスは24時間利用可能で、対象者の名前と住所を伝えるだけで対応してもらえます。
料金は提供される情報の件数や、時間帯によって変わります。
※携帯電話から利用する場合の可否や料金は、契約している通信業者によって違います。もし情報を得られなかった場合は料金は発生しません
また、公衆電話からの利用、緊急通報や災害時の公衆電話使用時など、特定の条件下では番号案内が無料で利用できます。
ちなみに、以前は、電話回線と専用ソフトを使って個人の電話番号を調べることができる「エンジェルライン」というサービスがありました。
NTTから提供されていたサービスですが、こちらは2011年に終了しています。
図書館でのハローページの確認
ハローページは、地元の図書館でも確認することが可能です。
一般的に、その地域に関連する電話帳が用意されていますが、全国の電話帳を取り扱っている場所もあります。
どの図書館で全国の電話帳を確認できるかは、専用のリストでチェックできます。
ただし、図書館では電話帳の貸出しを行っておらず、現地での閲覧のみに限られます。
保管されているハローページの年度は図書館によって異なるため、訪問前にどの版があるのかを事前に確認しておくことをお勧めします。
探偵による調査
ハローページやネット検索で情報が見つからなかった場合は、専門の探偵に調査を依頼する手段もあります。
探偵は、名前や大まかな住所から電話番号を探り出す、または固定電話の番号から所有者の詳細を特定する調査を行います。
このようなサービスを提供している探偵社は数多く存在します。
探偵による個人宅の電話番号の調査サービスの料金は、おおむね5万円程度であることが多いです。
個人宅の電話番号探し:タウンページかハローページか
タウンページでは個人宅の番号は見つからない
タウンページはNTTが発行する、業種別の電話帳です。
電話番号を探す際に、タウンページを使おうと思うかもしれませんが、タウンページでは個人の電話番号を探すことができません。
よくある混同ですが、個人宅の電話番号や住所を知りたい場合は、ハローページの利用が適切です。
ハローページを利用した個人の電話番号調査サービス
個人宅向けの電話帳であるハローページは、固定電話の50音順リストとなっています。
実は、個人宅向けの電話帳であるハローページは、2021年10月以降に発行された版が最終です(地域によって、最終発行日が異なりますが2023年中に終わっていました)。
これ以降は、新しいハローページの発行はありません。
ハローページが欲しい場合は、直接NTTへの申し込みが必要です。
しかし、ハローページがなくなった後でも、「104」による電話番号案内サービスは継続しています。
ある程度の住所情報が手元にあるなら、104に問い合わせると素早く情報を得られるかもしれません。
ハローページを手に入れる方法
ハローページは、直接自宅への配送を申し込むことができます。
固定電話の利用者は、自分が住む地域の電話帳を無料で受け取ることが可能です。
固定電話を契約していない場合でも、有料ではありますが、ハローページを入手する方法があります。
たとえ固定電話を持っていなくても、タウンページセンター(0120-506-309)に連絡することで、ハローページを配送してもらえます。
オンラインでは、「NTTタウンページ」のウェブサイトを通じて、希望する都道府県や市町村を指定し、ハローページの注文が可能です。この際、1冊につき110円と送料539円がかかります。
NTTの固定電話契約者であれば、契約している住所内であれば、1電話番号につき1冊、無料でハローページを配送してもらえます。
まとめ
ハローページに基づいて個人宅の電話番号を探せるサイトには、無料で使える部分もありますので、試してみることをおすすめします。
固定電話を解約している人が増えており、ハローページに自分の番号が載っていないケースもありますが、GoogleやYahoo!など他の連絡手段もあるため、さまざまな方法を試してみるとよいでしょう。