東海道新幹線において、16号車の指定席が、他の車両と比較して使用される頻度が低いという現象があります。
この車両がなぜ少ない人々からしか選ばれないのか、その理由を掘り下げてみましょう。
東海道新幹線の16号車が空いている単純な理由
東海道新幹線の16号車が乗客から敬遠されがちな最も大きな理由は、単純に「駅の改札から非常に遠くに位置していること」にあります。
この新幹線は、すべての列車が16両で構成されており、各車両は平均して25メートル(先頭車両は27.35メートル)の長さがあります。
これらを合わせると、総長は約400メートルに及び、相当な距離になります。
例として、山手線で東京駅から有楽町駅までの距離が約800メートルであることを考えると、東海道新幹線2編成の長さでほぼ隣の駅に届く計算になります。
これだけの長さは、乗客が自身の座席に辿り着くまでの道のりにも影響を及ぼします。
駅のホームに設置された階段やエスカレーターは、5号車と12号車の間に位置していることがほとんど。
階段が12号車の近くにある場合、そこから16号車までは100メートルもの距離があることになります。
成人男性の歩く平均速度が秒速1メートルとした場合、階段から16号車に至るまでに約100秒、すなわち1分40秒の時間を要します。
この距離を歩くのを避けたい乗客が多いため、16号車は予約段階で選ばれにくく、結果的に他の車両と比べて利用者数が少なくなる傾向があります。
東海道新幹線でおすすめの車両はどれ?
東海道新幹線に乗る際、どの車両を選べば良いのか迷いますよね。
人によって好みはさまざまですが、おすすめは「11号車のE席、とくに東京方面の席」です。
11号車を選ぶべき理由の一つは、ホームの階段やエスカレーターが非常に近く、乗車口までの歩行距離が短くなること。
これは、特に大きな荷物を持っている場合に便利です。
E席をおすすめする理由は、山側の席であるため、富士山や掛川城など、美しい景観を楽しむことができる点です。
さらに、この席には必ずコンセントが付いているので、スマホやPCの充電に困ることがありません。
東京方面の席を選ぶメリットとしては、トイレへのアクセスが良好な点も挙げられます。
これらの点から、11号車のE席、東京方面の席をおすすめします。
まとめ
東海道新幹線の16号車が乗客から選ばれることが少ないのは、駅の改札から遠く、歩く距離が長くなるためです。
人ごみが苦手で静かに過ごしたいとか、荷物が少なくて移動が苦ではない場合は、空いているこれらの車両が快適な旅の選択肢となり得ます。
次に新幹線を利用する際には、16号車の選択肢も考えて、より快適な旅を計画してみてはいかがでしょうか。