「欠る」や「欠った」って聞いたことありますか?
これらの言葉は「テストで欠る」や「テストで欠った」という感じで、特に若者の間でよく使われていて、日々の会話ではあまり出てこないかもしれません。
でも、実際にはどういう意味なんでしょう?
この表現が何を意味しているのか、もう少し掘り下げてみましょう。
「欠る」の読み方
「欠る」は、「けつる」と読みます。
日常生活であまり聞かないため、どう読むのか迷ってしまう人もいるかもしれませんが、「けつる」です。
「欠ける(かける)」と間違えたのかな?と思ってしまいそうですが、そうではなく、欠けるとは違う言葉です。
「欠った」は「けつった」と読みます。
欠る(けつる)の意味や指し示す状況
「欠る」「欠った」は、具体的には以下のような状態を指します。
- 成績が不十分であること(テストでの欠点、赤点)
- マイナスの評価を受けること
特に、学生の間では、テストの成績が合格に満たなかった場合によく使われる言葉です。
「欠る」の由来
「欠る」という言葉は、「欠点がある(テストの成績が合格に満たない)」や「マイナスの評価を受ける」といった意味から生まれ、それを若者たちが略して使い始めたことが始まりです。
「数学で欠った」と聞いた場合、それは「数学の試験で不合格、つまり赤点を取った」という意味になります。
赤点になる基準は学校によってまちまちですが、一般的には次のようになっています。
・30点未満の場合
・40点未満の場合
・平均点を下回る場合
・平均点の半分にも満たない場合
赤点を取ってもすぐに留年というわけではなく、追試を受けるチャンスがあるでしょう。
「欠る」を使った会話例
「欠る」を使った実際の会話例をいくつか紹介します。
「今度の理科、マジでアウトかも。絶対欠る気がする。」
「次の数学、欠ると大変なことになるから、今回ばかりはしっかりやるよ!」
「期末試験の範囲、広すぎじゃない?欠る予感しかしない。」
「次のテスト、欠ると思うんだよね。だから部活、補習のためにちょっと休むわ。」
「もし中間で欠ったら、おこづかい減らされるんだって。めっちゃショック…。」
「欠る」と似た意味を持つ言葉と反対の意味を持つ言葉
「欠る」と似た意味の言葉には、「落第する」「不合格になる」「赤点をとる」などがあります。
逆に、「欠る」の反意語、つまり合格した状態を示す言葉には、「合格する」「合格点を取る」「及第点を取る」などがあります。
方言の「けつる」の意味の違い
愛媛では、「けつる」が「蹴る」という意味で使われることがあるそうです。
これは、ここまで紹介してきた「欠る」とは全く違う言葉です。
広島や山口でも使われるらしいとのことですが、私が広島で生活していた時、蹴るという意味で「けつる」を使う人には出会いませんでした。
この記事で紹介した「欠る」という表現は、学生などの若い人たちの間で「欠点を取る」という意味の言葉から誕生し、広まりました。
そのため、方言のようにある地方に限定されたものではなく、若者の間で広く使われる言葉として知られています。
まとめ
「欠る(けつる)」とは、試験での赤点、すなわち不合格を意味しています。
優しい先生なら、何度も追試をしてくれるかもしれませんが、繰り返し追試を受けるのは避けたいですよね。
試験で「欠る」ことがないよう、がんばってくださいね。