「寒さ厳しき折」の意味と使用シーン、適切な時期について解説
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「寒さ厳しき折」の意味と使用シーン、適切な時期について解説

冬にコーヒーを飲んであったまっている女性 暮らし

寒さが厳しくなる季節には、日本特有の季節感を伝える表現がよく使われます。

「寒さ厳しき折(さむさきびしきおり)」という言葉も、その一つです。

「寒さ厳しき折」は、寒い季節が到来したことを表すフレーズです。

「寒さが厳しい季節になりました」という意味で使われます。

通常、12月から2月の初旬(立春の前日まで)の間に使うのが一般的です。

文書や手紙で季節の挨拶として使う際は、相手への思いやりを示す言い回しとして用いられることが多いです。

 

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「寒さ厳しき折」の意味と使い方

冬に入ると、手紙やはがきでは「時候の挨拶」として季節の言葉を使うことが一般的です。

手紙の導入部で「拝啓」などの頭語に続けて使われることが多いです。

「寒さ厳しき折」というフレーズは、特に寒さが強まる時期にふさわしい挨拶とされています。

時々、「寒さ厳しき折柄(さむさきびしきおりから)」という形で表記されることもあります。

この「寒さ厳しき」とは、文字通り「寒さが厳しい」「非常に寒い」という意味を持ちます。

そして、「折」は特定の時期や節目を指す言葉で、時や場所、状況を示します。

日常会話で「折を見て伺います」というように、タイミングや機会を意味する場合もあります。

手紙での「折」は、その時の季節や時節を表すため、「寒さ厳しき折」は「寒さが厳しい季節になりました」「非常に寒い季節になりました」という意味で使われます。

また「寒さ厳しき折柄」という表現は、「寒さ厳しき折」と同様の意味になりますが、より強調されるニュアンスを持っています。

「折柄」という言葉は「折から」を漢字表記で示し、「その状況や性質」を意味する接尾語として使用されます。

「寒さ厳しき折」を用いる適切な時期について

「寒さ厳しき折」という表現は、12月から使用することが一般的です。

立冬が11月7日ごろに訪れ、これをもって暦上の冬の始まりとされますが、11月初旬はしばしば秋の余韻を残し、冬らしい寒さにはまだ達していないと感じることが多いためです。

この時期を「初冬」と呼びます。

暦において冬は「初冬」「仲冬」「晩冬」の三期に区分され、「三冬」と総称されます。

それぞれが旧暦の10月、11月、12月を指し、二十四節気を基準にすると、初冬は立冬から大雪の前日まで、仲冬は大雪から小寒の前日まで、晩冬は小寒から立春の前日までです。

この表現が特に意味を持つのは、仲冬から晩冬にかけての期間で、この時、日本海側で雪が多く見られ、北風が強まることが一般的です。

このため、体感的にも寒さが増す12月から立春の前日までが「寒さ厳しき折」として最も適切な使用期間とされています。

立春を迎えると、暦の上では春が始まり、「寒さ厳しき折」の使用は適さなくなります。

「寒さ厳しき折」を挨拶文でどう使うか

「寒さ厳しき折」というフレーズは書面での挨拶において、手紙の冒頭で「寒さ厳しき折、皆様の健康とますますのご発展をお祈り申し上げます」と使うことで、相手に季節の変わり目を意識しつつ、その幸福を願う表現として活用されます。

また、文末に「寒さ厳しき折、ご自愛くださいませ」と付け加えることにより、相手への配慮と気遣いを示すことができます。

この表現は公式な文書や書面で用いられることが多く、特に相手の健康を気遣う意図が込められています。

寒い日が続く中でこの言葉を通じて、相手に対する思いやりや心配りを伝えることが可能です。

「寒さ厳しき折」の例文

冬の季節に合わせたビジネスメールでの挨拶や文章の書き方について、いくつかの例文をご紹介します。

これらを参照にしながら、季節感を取り入れた丁寧なコミュニケーションを心がけてみてください。

ビジネスメール

冒頭部分で使う場合

・寒さ厳しき折、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

・寒さ厳しき折、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

・寒さ厳しき折、ご健勝のこととお喜び申し上げます。

・寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。

締めくくりで使う場合(結びの挨拶として、敬具の前または代わりに使用されることがよくあります)

・寒さ厳しき折、どうぞお風邪など召しませぬようお気を付けください。

・寒さ厳しき折、ご自愛くださいませ。

・寒さ厳しき折、体調に留意して暖かくしてお過ごしください。

・寒さ厳しき折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

年賀状

冒頭部分で使う場合

・寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。

・寒さ厳しき折、皆様の健康と幸福を心よりお祈りしております。昨年は格別のご支援を賜り、感謝の気持ちでいっぱいです。

・寒さ厳しき折、皆様の一層のご繁栄を心より願っております。昨年中は多大なご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

・寒さ厳しき折、新たな年の幕開けに際し、皆様の健康と更なる幸福をお祈り申し上げます。

締めくくりで使う場合(結びの挨拶として、敬具の前または代わりに使用されることがよくあります)

・寒さ厳しき折、どうかお身体を大切にされますようお願い申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

・寒さ厳しき折、皆様の健康とご活躍を心から願っております。

・寒さ厳しき折、温かくして新年をお迎えください。今年一年が皆様にとって繁栄の一年となりますように。

・寒さ厳しき折、どうぞ健やかにお過ごしください。今年も長くお付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。

その他のシチュエーションでの挨拶例

・寒さ厳しき折、お電話いただきましてありがとうございます。お話しできて大変嬉しく思います。

・寒さ厳しき折、ご招待いただき心から感謝しております。楽しみにしております。

・寒さ厳しき折、お見舞いをいただきありがとうございます。おかげさまで回復に向かっております。

・寒さ厳しき折、お手紙をいただき感謝しております。お元気な様子を伺い、安心いたしました。

・寒さ厳しき折、お礼を申し上げます。贈っていただいた品々に大変喜んでおります。

まとめ

「寒さ厳しき折」という言葉を用いることで、冬の寒さを感じさせつつ、相手に対する温かい配慮を示すことができます。

メッセージの始めや終わりにこの表現を使うことで、文全体に心温まる雰囲気をもたらし、読む人に心地よい感情を伝えることが可能です。

この冷え込む季節には、温かな挨拶でお互いの健康と幸福を願いましょう。