「商売繁盛」や「開運招福」の願いを込めて使われる縁起物の「熊手」。
酉の市などで新しく熊手を買ったときに「どこに飾るのが一番良いのかな?」と悩むことも多いでしょう。
ただ、適当な場所に置くのは避けたいもの。
特におすすめなのは、家の「神棚」のそばです。
福をかき込むために、玄関に置く方も多いですよ。
この記事では、正しい飾り方と避けるべきマナーについて詳しく解説します。
熊手の置き場所はどこがいい?
熊手は、その形からも福運や財を引き寄せる力があるとされ「福をかき込む」象徴として位置づけられています。
この神聖な縁起物を、失礼のないように適切な場所に飾ることが大切です。
最も適した熊手の置き場所は「神棚」の場所です。
玄関に置く方も多いです。
神棚がない場合でも、リビングなどの家族がよく集まる場所で、明るくて高い位置に置くことを心がけると良いでしょう。
おすすめの場所を以下に紹介するので、しっかりポイントを把握してくださいね。
神棚での飾り方
家の中でも最も神聖な場所とされる「神棚」は、熊手を飾るのに最適な場所です。
神棚の近くに熊手を立て掛けられるスペースがある場合、そこを活用するのが良いでしょう。
ただし、神棚を隠すように置いたり、神棚自体に直接熊手を立て掛けるのは避けましょう。
また、熊手を飾る際に安定させるためには、転倒防止用の接着剤の使用がおすすめです。
例えば「クリアミュージアムジェル」という製品があります。
このジェルは、博物館や美術館で展示品を安定させるために開発されたもので、ガラス製品の保護にも利用されています。
使い方は簡単で、何度も使い回しが可能です。
このジェルを熊手の柄に塗布することで、しっかりと固定できます。
透明なので、外観を損なわずにスッキリとした見栄えを維持することができますよ。
玄関での熊手の飾り方
熊手は、玄関に飾る方も多いです。
福や財を家に招くためで、家の奥から玄関に熊手を向けて設置するのが一般的です。
玄関に置く場合も、できれば目の高さより上の位置に飾るのが理想的です。
リビングでの熊手の飾り方
家族がよく集まるリビングは、明るく活気があるため、縁起物の熊手を置くのに適しています。
神棚がない場合やリビングで熊手を飾る場合には、目の高さより上に置くことが大切です。
背の高い家具、例えばタンスやキャビネットの上などが適しています。
熊手を飾る際の方角と注意点
熊手は、神様から授かった貴重な縁起物として、適切に扱うことが必要です。
神棚を設置するときは、日がよく差し込む南向きが最も適しています。
南向きが設定できない場合は、東南向きや東向きを選ぶと良いでしょう。
日が当たらない北向きの場所は避けましょう。
また、熊手は毎年新調するのが理想で、その年の恵方に向けて飾るとさらに良いとされています。
(恵方、別名「吉方」とは、その年に幸運を授ける神様(歳徳神)が宿る方角を表します)
熊手の設置時に避けるべきマナー
熊手を設置する場所として、トイレ近くや、人の往来が多い場所は適していません。
特に、暗い場所やホコリがたまりやすい場所、トイレやゴミ箱の近くは避けるべきです。
また、頻繁に人が通るドアの直上に設置するのも避けましょう。
例えば、玄関で飾る場合には、頻繁に人が通るドアの直上ではなく、人が通らない壁などに飾るとよいです。
そして、先ほどもお伝えしたように、出入り口に向かって、目線よりも上の位置に置くのが望ましいです。
住宅事情によって最適な場所に設置が難しい場合もありますが、可能な限り最良の場所を選び、その場所が唯一の選択肢であると理解しながら、清潔を保つ努力を続けることが重要です。
まとめ
熊手を飾る場所についてご紹介しました。
熊手は、神棚や玄関、リビングなどで、高い位置に飾るのが基本です。
頻繁に人が通る場所や、トイレやゴミ箱付近は避けましょう。
熊手を飾る前には、その場所をきちんと掃除することも大切です。
飾った後も、ホコリが積もらないよう定期的に掃除を行い、縁起物を常に清潔に保つことが幸運を引き寄せるための重要なステップです。