様々な料理に昆布茶が推奨されているものの、手元にある別の調味料を使って手軽に代用できることをご存知でしょうか。
既に家にある調味料で、簡単に昆布茶風の味わいを作り出す方法が存在します。
料理にコクと深みを出すために、最近では昆布茶がよく使われるようになりました。
とはいえ、いざ使いたい時に昆布茶がないという状況に遭遇したことはないでしょうか。
昆布茶が手元にない、あるいは普段からあまり利用しないために新たに購入するのがためらわれる場合でも、この記事を読むことで解決策を見つけることができます。
昆布茶の代わりとなる調味料の選び方
昆布茶は、独特な味わいで料理にうま味を加えることができ、料理の隠し味としても大変役立ちます。
しかし「昆布茶がない!」「普段は飲まないから特に購入したくない」という場合、他の調味料で代用する方法を考えたくなるものです。
他の調味料を使うことで、無用な出費や食品の無駄を減らし、余計な在庫を持つ必要もなくなります。
昆布茶に含まれる成分とは
代用品を検討する前に、まず昆布茶がどのような成分で作られているかを理解することが重要です。
昆布茶は、乾燥した昆布を粉末にして、そこに塩や砂糖を加えたものです。
具体的には、以下の成分が使われています。
- 食塩
- 砂糖
- 粉末の昆布
- 調味料(アミノ酸など)
食塩と砂糖は特に多く使われており、これらが昆布茶の特徴的な風味を作り出しています。
「調味料(アミノ酸など)」と記載されている部分には、味の強化のために添加されたグルタミン酸ナトリウムが含まれています。
これらの成分を踏まえると、昆布茶が様々な料理に幅広く用いられる理由が明らかになります。
昆布茶で作る簡単&美味しいレシピ3選
昆布茶の魅力に気づいたあなたに、この昆布茶を使った手早くて美味しい料理を3つお教えします。
どのレシピもとてもシンプルなので、ぜひお家で挑戦してみてください。
昆布茶で作る即席浅漬け
材料
- 好みの野菜(例:きゅうり、大根、白菜)…100g
- 昆布茶…5g
- (任意で)醤油…少し
作り方
- 野菜と昆布茶をポリ袋に入れ、しっかりと揉み合わせる
- 冷蔵庫で10分から30分置き、味を馴染ませる
- 味を見て、必要なら醤油を追加する
この方法で、さっと美味しい浅漬けが完成します。
醤油の代わりにごま油を使えば、風味豊かなナムルも作れますよ。
野菜をもっと食べたい時にお試しください。
昆布茶で彩るほうれん草とベーコンのペペロンチーノ
材料
- ほうれん草…50g
- ベーコン…25g
- パスタ…100g
- 昆布茶…5g
- オリーブオイル…大さじ2
- にんにく(みじん切り)…1/2片
- 鷹の爪(輪切り)…1/2個
作り方
- パスタを塩を加えたお湯で指示通りに茹でる
- パスタが茹であがる少し前に、オリーブオイルでにんにく、鷹の爪、ベーコンを炒め、ほうれん草を加えて炒める
- そこに茹で汁と昆布茶、茹でたパスタを加えて混ぜ合わせる
ベーコンや野菜は、ツナやトマト、きのこなど好みで変えてもOK。
昆布茶が加わることで、味わい深い仕上がりになります。ランチにもぴったりの一品です。
保存にも便利!大根の昆布だし煮
材料
- 大根(輪切りまたは一口大)…500g
- 昆布茶…5~10g
- 水…500cc
作り方
- 大根を米のとぎ汁で薄く透明になるまで下茹でする
- 下茹で後、とぎ汁を捨て、大根を水で軽く洗う
- 洗った大根に昆布茶と水を加え、数分間冷ましてから味を染み込ませる
冷蔵庫で保存しておくと1週間程度は楽しめます。
食べる時にオリーブオイルとポン酢をかけて温めたり、薄切りベーコンやにんにくと一緒に炒めても美味しいですよ。
塩気が利いているため、甘い味噌ダレをかけたふろふき大根としても良いでしょう。
昆布茶と昆布だしの違いと代用の可否
昆布茶のことをより深く理解するうちに、「昆布茶の代わりに昆布だしを使えないの?」という疑問が湧くかもしれません。
確かに、どちらも昆布が原材料であるため、初見では同じように見えるかもしれません。
しかし、実際には昆布茶と昆布だしは大きく異なり、互いの代替としては機能しません。
昆布茶と昆布だしの基本的な違い
無添加昆布だしの成分を例にとると、主要成分は以下の通りです。
- 風味原料(昆布エキス、粉末)
- でんぷん分解物
- 砂糖
- 酵母エキス粉末
- でんぷん
- 米油
この成分リストから、昆布茶に含まれる「食塩」と「調味料(アミノ酸等)」が昆布だしには含まれていないことが分かります。
このため、昆布だし単体では昆布茶と同じ味わいを出すことができず、昆布茶の代わりとしては適していません。
実際に昆布だしのみを試した場合、期待した味が得られないことが多いです。
自宅で簡単に作る昆布茶
昆布だしそのままでは、昆布茶の代用にはできないものの、自宅で簡単に昆布茶を作る方法はあります。
必要なのは乾燥昆布、天然塩、そしてうま味調味料のみです。
これらを使えば、家庭で手軽に自作の昆布茶を楽しむことが可能です。
余っている乾燥昆布を活用してみましょう。
自作昆布茶のレシピ
- 乾燥昆布(50g)を粉末にするため、ミルやミキサーで細かく挽きます
- 挽いた昆布、天然塩(100g)、うま味調味料(少量)を混ぜ合わせ、均一になるようによく振ります。
これだけで、美味しい自家製昆布茶が完成します。
天然塩を使用すると、よりマイルドな味わいになります。
昆布を挽く前に、電子レンジで加熱しておくと、より細かく挽きやすくなります。
ミルやミキサーがなければ、すり鉢とすり棒を使用しても粉末状にすることができます。
料理用昆布茶の選び方
料理に使う昆布茶を選ぶ際には、スティックタイプをお勧めします。
缶や袋入りのものと比べると少し価格は高くなりますが、湿気による固まりを気にする必要がなく、使い勝手が非常に良いです。
スティックタイプは1本ごとに量が決まっているため、料理に使う際に計量する手間が省けて便利です。
昆布茶の簡単な代用方法:ほんだし、味の素、白だしを活用
昆布茶を買い足したり自分で作ったりする手間を省きたい時、すでに手元にある調味料でどうにかならないかと考えることがあります。
その調査の結果、ほんだし、味の素、白だしが良い代替えとなることがわかりました。
それぞれの選択がなぜ適切なのかを解説します。
ほんだしが昆布茶に代わる理由
最初に推奨するのはほんだしです。
この選択の理由は、その成分が昆布茶とよく似ているためです。
味の素株式会社が製造するほんだしには、以下の成分が含まれています。
- 食塩(国内製造)
- 砂糖類(砂糖、乳糖)
- 風味原料(かつおぶし粉末、かつおエキス)
- 酵母エキス
- 酵母エキス発酵調味料/調味料(アミノ酸等)
これらの成分は昆布茶の成分と大差なく、特に昆布だしやかつおと昆布の合わせだしのバリエーションを利用すれば、昆布茶に近い風味を楽しむことができます。
スティックタイプであるため、料理への加えやすさも特徴です。
味の素を使う利点
続いて、うま味調味料である味の素の使用をおすすめします。
味の素が選ばれる理由は、主成分としてグルタミン酸ナトリウムを含んでいることです。
これは昆布茶に含まれるうま味成分と一致します。
加えて、味の素には塩分も配合されており、基本的な塩味も提供します。
ただし、味の素は昆布茶に比べて塩分が少ないので、塩味の調整が必要になる場合があります。
白だしの使用が適した場面
関西地方でよく使われている白だしも、昆布茶の代わりとして役立ちます。
白だしには昆布やかつお節だけでなく、塩、砂糖、薄口醤油、みりんなどが含まれているため、昆布茶より味わいが濃くなる可能性がありますが、昆布茶を用いる和食にはうまく馴染みます。
使用する際は、料理の味を調整することが大切です。
塩昆布を活用した昆布茶の代替レシピ
昆布茶が手に入らないとき、塩昆布がとても良い代用品になることをご存知でしょうか?
塩昆布は、ごはんにかけたりおにぎりの具にしたりと、多くの家庭で親しまれている食材です。
そのユニークな甘辛い風味は、一度味わうと忘れられないものです。
塩昆布の成分を詳しく見ると、昆布茶と非常に似ていることが分かります。
具体的には以下の成分が含まれています。
- 昆布
- 昆布エキス
- 醤油
- 食塩
- 砂糖
- 調味料(アミノ酸等)
醤油を除くと、これらは昆布茶の成分とほぼ同じです。
特に、和食のレシピで昆布茶を使う場合、塩昆布は非常に適しています。
例えば、昆布茶で作る即席浅漬けに塩昆布を使用すると、美味しい漬物が作れます。
適量は、きゅうり2本(約200g)に対して塩昆布大さじ1が目安です。
塩昆布を使用する際は、少し細かくしてから使うと、より味が馴染みます。
洋食にも塩昆布は驚くほどよく合います。
「ツナと塩昆布の和風パスタ」など、レシピ名にそのまま使われることもあります。
ツナ缶と塩昆布を使った和風パスタは、簡単でありながら味わい深く、とてもお勧めです。
まとめ
昆布茶がレシピに推奨されている場合でも、他の調味料や食材で上手に代用することができます。
昆布茶の主成分は食塩、砂糖、粉末昆布、アミノ酸調味料ですが、昆布茶と同じように使えそうな「昆布だしのみ」での代用が難しいのは、昆布茶に含まれる塩味やうま味が足りないためです。
家庭にある昆布を使いたい場合は、塩とうま味調味料を追加するとよいでしょう。
ほんだしは、昆布茶の優れた代替品として、味の素はうま味を加える代替品として、そして白だしは和食での使用に適しています。
また、調味料ではありませんが、塩昆布も昆布茶の素晴らしい代替案となります。
このように、昆布茶がなくても、容易に手に入る代替品で料理を楽しむことができます。
さらに、昆布茶は100円ショップなどで簡単に購入可能ですので、昆布茶を使った料理への挑戦も検討してみてはいかがでしょうか。